悪沢岳(わるさわ)3,141m  赤石岳(あかいし)3,120m
2005年8月3日(水)〜5日(金) 単独
静岡市椹島(さわらじま)ロッジより

↑ 荒川前岳のお花畑

 第1日目 : 畑薙ダム===椹島----千枚小屋
相良牧之原ICから畑薙第一ダムまでは約100km、思いのほか苦労しましたが、なんとか2日夜11時頃に駐車場に到着、40台近く駐車しています(車中泊)。
3日朝、東海フオーレスが管理する山小屋利用者を対象に、畑薙ダム、椹島ロッジ間を無料バスが運行されています(約1時間)
7時少し過ぎにバスが来て、今日は臨時バスの運行がありそうです、(定時バスは8:10)あわてて準備する人もいましたが、7時20分に出発、(乗車の際に3,000円の山小屋利用券を購入し、宿泊申込の時に引いてもらう)
送迎バスは28人乗り、丁度一杯の状態になり、未舗装のガタガタ林道を結構飛ばします、50分程で椹島少し手前の登山口に近いところで降ろしてもらいました。赤石方面へ向かうのは7〜8人、20人近くは千枚岳へ向かうようです。
さて、登山開始、お天気は曇り、椹島で標高1100m程、今日の目的地千枚小屋は2600m、標準タイムは6時間45分、計画では9時10分スタートのところ臨時バスのお陰で8時20分に出発する事ができました。
案内標識に従い林道をしばらく行くと滝見橋につきます、ここで林道と分かれ橋の手前を左に入ります、もちろん案内標識があります、しばらく谷川の上につけられた道を行くと吊り橋です、この橋を渡って対岸の尾根に取り付きます。
登りが始まります、今朝、急いで靴紐を締めたとき少々力が入りすぎたのか、足の裏が痛い感じです、足首のサポーターもチョッと生地が厚かったのか良くありません、30分で休憩、サポーターを脱ぎ、アンメルシン塗って紐も緩めにしました。
同じバスで降りた皆さんは、ほぼ先へ行ったようです、年配者もおられたようですが、さすがこの界隈の山を目指す人は皆さん達者のようです、さて、気分を新たにしてあわてずに行くことにしました。
林道の出合いで数名休憩しています、少し林道を歩き、階段で再び尾根に取り付きます、足の調子はだいたい戻ったようです、あわてず、休まずを念頭に、ダブルストックの上手な使い方を研究?しながら歩きました、11時20分水場到着、冷たい水で喉を潤し、おにぎりを1個食べました、
美しい林の道を、ゆっくりテンポで1時間歩いて5分の休憩としました、道は全般的にゆるやかで歩きやすかったのか、このペースを続けることができました。
2時30分千枚小屋到着、6時間10分の行程でした、最初心配した足の調子も問題なく、余裕ある時間に小屋に到着、お花畑が迎えてくれます、早速宿泊申込をして、部屋で着替をしてから、ブランデーとチョコレートを持って、小屋前のベンチで夕食までの楽しい一時です。
埼玉のご夫妻、岩手の父と息子さん、日本中の山の話が飛び交い、尽きることがありません。
今日はこの小屋は満員のようで、夕食は5時から30分の時間交代制です、お酒を飲む暇はなさそうなので、ここで飲んでおくことにしました。
食事は結構美味しかったです、料金は1泊2食で7、500円、弁当は1,000円でした。
一日目終了。

 第2日目 : 千枚小屋---千枚岳---丸山--悪沢岳--中岳--前岳---荒川小屋---小赤岳---赤岳---赤岳小屋
千枚岳の頂上で日ノ出を迎えるために4時に小屋を出発、頂上まで45分、薄明るくなってきた頃に到着、富士山は見えますが、雲が多く美しい日の出は無理のようです、日ノ出を待ちながらで朝食弁当を食べました、風も無く全然寒くはありません。
今日は11時間の長丁場なので、頂上にいた人も次々出発して行きます、日ノ出は今一でしたが、青空が広がってきました、天気の不安はありません、まずはなだらかな丸山へ向かって出発です(5:05)。
↑千枚岳から見る丸山(右)と悪沢岳(正面奥)
↑ 丸山から見る悪沢岳
6時35分悪沢岳(荒川東岳)に到着、今回の縦走路の中には3000m級が6つありますが、ここが最高点です。
見晴らしは抜群です、朝食のいなり寿司、先ほどは半分しか食べなかったので、ここで残りを食べました。
皆さん頂上での休憩も15分程度で、どんどん先へ進んで行きます、私はねばって20分休憩、ビールは飲みませんがタバコくらいは吸わなくては、・・・
ここからの下りは岩場の急斜面で、逆コースはきつそうです、次は中岳の登り、お花畑もある美しい山です。
次は前岳です、縦走路からは少し外れていますが、この山も三千メートル超、チョッと挨拶をしてきます。
↑悪沢岳頂上近辺から見る赤石岳
美しいお花畑(写真トップ)の斜面を、標高2600mの荒川小屋まで下ります、これで今日の第1ラウンド終了(9:40)
今日の行程は1日コースとしては長いが、ここで1泊するには少し時間が余りすぎる。
9時50分、第2ラウンド赤石岳へ向けて出発、まずは稜線鞍部の大聖寺平まで登り返す、平と言う名前の通り広々としたところで、昼寝でもしたくなる気分である、小屋で休憩していた単独の男性(50代)が、休まずに通過、次に2人連れ(ほぼ同年輩)が来て休憩、しばらく話をする。
↑ 小赤石岳から赤石岳への道
小赤石岳到着は丁度12時、出来たら赤石岳の頂上で昼食したいと思い、5分程の休憩で出発、ガスが出てきて時々頂上を隠します、赤石小屋の分岐にザックをデポし、弁当とお茶を持って頂上へ、赤石山脈の盟主、赤石岳へ12時45分到着。40代の4人グループが、頂上直下の小屋へビールを買いに行った、私もたまらずビールを買いに行き1人静かにお祝いをしました。

 今日登った3000m峰の山々
丸山:3032m 荒川東岳(悪沢岳):3141m 荒川中岳:3083m
荒川前岳:3068m 小赤石岳:3081m 赤石岳:3120m
赤石岳頂上を1時25分に出発、分岐でザックを担ぎ、赤石小屋へ向かいます、分岐1時40分発、小屋までは2時間半の行程ですが4時には着けるだろうと思いましたが、結構厳しい道、途中の水場の水は冷たくてとても美味しかった。
足も疲れてきたためか、小屋までの時間は短縮できず、4時10分着でした、でも私の後からも小屋へ到着する人は何人かありました。
ここでも、小屋前のベンチでビールを飲みながら歓談中人達、私も宿泊申込と同時に缶ビールを買って、仲間に入れていただきました。
赤石小屋の宿泊者は6割程度でしょうか、1階は定員どうりのようでしたが私の割り当てられた2階は15人ほどの所に5人、この後宿泊者は無く、ゆったりと寝ることが出来ました。
長かった第2日目を終了。

 第3日目 : 赤石小屋-----椹島ロッジ===畑薙第1ダム駐車場====南越前町
↑小屋の前から見る朝の赤石岳
今日は快晴です、赤石岳頂上の避難小屋(素泊まりのみ)なら素晴らしい日ノ出が見れたかも知れませんが、3時間近い下りを今日に残すのもつらい。
今日は朝食もゆっくりいただいて、椹島ロッジまでの3時間の下りのみである、朝食は5時半に済ませ、準備をして、小屋の前から赤石岳の景色を満喫し6時下山開始、同じ時間帯に出発した、すでに顔なじみの皆さんと、休憩の度に追い抜いたり、追い越されたりしながら、9時5分椹島ロッジに到着しました、10時の送迎バスの受付を済ませ、シャワーを浴びて3日間の汗を流し、ベンチで冷たいジュースを飲みながら送迎バスの出発を待ちました。
登山基地でもあり、避暑地の雰囲気の、椹島ロッジ周辺の写真を写すのを忘れましたが、とても素敵なところでした。次はここでの一泊も考えてみたい。
帰宅午後7時、無事3日間の山行を終了しました。







<今回のコースタイム>
(1日目)椹島8:20---9:30林道階段---10:15林道(2回目)---11:15水場11:30---13:40鴨鳥池---14:30千枚小屋(泊り)
(2日目)小屋4:00---4:40千枚岳5:05---5:55丸山--6:35悪沢岳6:50---8:15中岳---8:35前岳---9:35荒川小屋9:45---10:25大聖寺平---12:00小赤石岳---12:45赤石岳13:25---14:25水場---15:35富士見台---16:10赤石小屋(泊り)
(3日目)小屋6:00--------9:05椹島ロッジ

↑下山した赤石岳登山口

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